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お客様から戴いた弘南鉄道が舞台の「詩」を紹介

2015.01.13(16:06)
 先日、お客様より弘南鉄道が舞台の詩をいただきましたのでご紹介します。
 応援ありがとうございます。

  「ふたりは夏休みで」
                 石原次郎
夏休みで
ぼくと、ぼくの友人のたけのりは
四本の映画を見ようと
映画館を二つはしごして
日暮れに間に合うよう
電車の旅に出た
顔も腕も黒いふたりは十一歳
向いの勤め人は
首をかしげて眠っている
その隣の女学生はうつむいていた
発車の合図がして
電車が静かに動き出す
車輪の音が高まり
電車がゆれ ふたりもゆれる
水田を風がわたる
━はくのうこうこうまえ、とぼくがいう
高校が見えないので
たけのりはぼくの肩を小突いた
電車が右へ大きくカーブすると
勤め人がかしげた首がまっすぐになる
━たちた、とたけのりがいう
線路はでこぼこで
電車と風景がゆれる
━にさと、とぼくがいう
家がぽつんぽつん
田園に埋もれていた
━ひがしこうまえ、とたけのりがいう
高校が見えないので
ぼくはたけのりの肩を小突いてやった
小さなものが大きな建物になり
やがて駅に止まった。終点
勤め人も女学生も降りて
ふたりも立ち上って降りた

駅前の広場は
ふたりの町の三倍はある
バスの乗り場がいくつもある
広い道路が右と左へ別れている
映画館は駅から遠い場所にある
とりあえず左へ歩きはじめた
たぶん
ふたりは迷うだろう
べつに恐いとは思わなかった
何故って
ふたりにはふたりの他に
もうひとりいたから
『希望』という名のひとが…。


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